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二九精密機械工業株式会社

~「まわりの幸せ」を精密につくる。~

八木工場を見学すると、20 代・30 代と思われる若いスタッフが目立つ。みなさん口をそろえて「仕事は楽しい」「達成感がある」という…

 八木工場を見学すると、20 代・30 代と思われる若いスタッフが目立つ。みなさん口をそろえて「仕事は楽しい」「達成感がある」という。取材中も、他のスタッフがちゃちゃを入れに来てたいへん仲が良さそうです。
 どんなところに達成感を感じるかと訊ねると「自分が思った通りの形に仕上がっていくところ」とのこと。ここの工場では、主にステンレスやチタンなどの金属を 0.02ミリ以内の誤差で製品に仕上げていく。これが思い通りにできたときの達成感は確かに爽快だろう。スタッフが技術者として国や府から表彰されることも多い。

 「スタッフの安心をつくりたい」と社長は語る。職場における安心はもちろんのこと家庭における安心もである。家族にも安心してほしいとの思いから、全額会社負担で団体医療保険にも加入しており、インフルエンザの予防接種も毎年社内で行う。医療系精密機器の部品を作っていることもあり、健康に関する意識は高い。
 従業員を大切にする社風が評価され、H29 年には「真のワークライフバランス」京都市長賞も受賞。この4年間で新卒43人入社したが、そのうち退職したのはひとりだけ、「ダンサーになりたいからアメリカにいく」と言って退職したが、「もし夢破れたならいつでも戻っておいで」と送り出した。

 社訓の中に「運がよいと思い込む」という項目がある。社長は、お正月でもおみくじを引かないらしい。「なんでみんなわざわざおみくじを引いて神様に今年の運を決めてもらうねや?自分で常に大吉と思っといたらええやないか」 何事も前向きに捉え、すべて運がよいと思いながら経営している会社には、やはり良い仕事が集まる。
 他社では頼めない仕事、間に合わなかった仕事が集まってくる。「八木工場も拡大計画中。経験者もよいが、他の分野で働いてきた人こそ歓迎ですよ。幅が広がるし、工員以外のスタッフももっと必要になってきた」常に幸運と考える社長のもとには、良い人材も集まる気がする。

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有限会社みずほファーム

~チャレンジャーの卵、求む。~

みずほファームが作るのは、地域の方々なら知らない人はいないだろうブランド卵。新鮮な空気に、きれいな水…

 みずほファームが作るのは、地域の方々なら知らない人はいないだろうブランド卵。新鮮な空気に、きれいな水。そんな京丹波町の地で、通常の3倍の葉酸が含まれている「葉酸たまご」、京都丹波を代表する名産品・黒豆を飼料に育てた「くろ丹波」、純国産鶏・さくらから産まれた「さくらたまご」を作っています。
 桑山社長はチャーミングな笑顔で、「自分たちが触った卵が、地元で売っていることにほこりを感じます」。入社間もない2児のパパ・北村さんも、「スーパーで子どもに卵を見せるんですよ」と誇らしげ。

 「新しく生み出す仕事を一緒に楽しみたい」と話す桑山社長。養鶏は、鶏卵の市場価格・卵価(らんか)の変動に左右される業種。安定した経 営基盤を作るため、「市場のサイズと合わない卵や傷ついた卵を加工品としてよみがえらせたい」「地元企業とのコラボ商品もやっていきたい」「今ある販売所をさらに育てて、地域のコミュニティが生まれる場にしていきたい」「ネット販売にも力を入れたい」と意欲的です。
 新入社員は、まず養鶏の現場を学びます。「どんな環境に鶏がいて、どうやって卵を産むのかを理解し、食べ物を作っている意識を持ってほしい」。養鶏を学びながら、店舗運営やデザイン、ネットなど、これまで身に付けてきたスキルや経験を使って何ができるかを考えられる人が求められています。

 正社員11人、パート33人の総勢スタッフ44人で、その98%が地元在住。京丹波町の人ばかりで、地域のことを教えてくれるありがたい存在です。スタッフの8割が女性。
 桑山社長から見た印象は「おばちゃんたちはパワフルで会話好き」「おせっかいを焼いてくれる昔ながらのおばちゃん気質」と、新入社員にとって孤立の心配がない職場環境です。

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社会福祉法人 松花苑

~成長の種がころころ転がっている場所なんです。~

「ここの職場は夫婦でいっしょに働いている人が多いんですよ。実は、ぼくもそうなんです。」と古参のスタッフは語る…
 「ここの職場は夫婦でいっしょに働いている人が多いんですよ。実は、ぼくもそうなんです。」と古参のスタッフは語る。職場結婚し、子どもができて、しばらくすると奥さんもまた復帰、というパターンが多いそうです。
 福祉の現場ってどちらかというと大変なイメージがあったが、どうやらここは違うらしい。戻って来ることに抵抗がない場所、妻も誘って仕事をしたい場所ってとても素敵ですよね。

 「スタッフを増やしてもう少し楽になればよいですよねー?」と質問すると、「うーーーん?」と首をひねるスタッフのみなさん。あれ?と思いながら「どういうことですか?」と訊ねると、「いや常にみんな めいいっぱいでやってるから、たぶんスタッフが増えたら、やりたいことが増え るだけで、結局楽にはならないんじゃないかなぁ。」と当たり前のように語る。
 働ける人数によってうまい具合に事業の総量も調整されるしくみになっていること、みんながそれだけモチベーションをもって働いていることが伝わってくる。

 松花苑さんには、3つの事業所があり、通所、入所、グループホーム、相談対応など、さまざまな所属があります。どの事業所でも、知的障害・身体障害の方がより幸せに暮らせるように、将来もっと幸せになるようにと工夫をするポイントは無限にある。それを創造的に考えるのが楽しい。変化が楽しい。見つけるのが楽しい。スタッフのみなさんはんとに楽しげにお話してくれます。
 「できれば亀岡や近隣の市町に住んで、じっくりと働いてほしい」と新しい仲間を待っておられます。

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株式会社桂工作所

~胸をはって「職人です!」と言えるようになる会社~

「職人をつくる会社です」精密機械の工場であり、大きな機械を操って製品をつくるのだが、ひとりひとりが職人だ…

 「職人をつくる会社です」精密機械の工場であり、大きな機械を操って製品をつくるのだが、ひとりひとりが職人だ。一人一台の機械を与えられ、その機械をまるで使い慣れた手道具のように使いこなして、精度の高い製品を作る。
 「ただ単に材料を交換するだけのスタッフではありません。3年経ったらどこにいっても恥ずかしくない職人になれます」と社長は言う。
 そんな中、工場では、お互いに技術を教えあって切磋琢磨している様子があちらこちらで見られた。若手スタッフの頼れる兄貴分として慕われている職人さんもいる。

 「面倒見のよい社長だと思いますよ」「いつも気にかけてくれています」工場のみなさんに社長の印象をたずねると、すぐに返事が返ってくる。「家族のために働いてるということをいつも忘れないでほしい」と語る社長は、現場の声を社内のルールに反映させる。
 「残業は最大2時間まで。19時半には全員退社して、あとは家族との時間を過ごしてほしい」「残業するかしないかは自己申告できる。逆に会社側もオファーできる仕組み」「トイレ掃除は全員が交代でやろう」「ボーナスは総額を公開した上で、みんなで山分けします」「おこったりはしませんが、評価はしっかりします」
社長はいつも、スタッフ全体が納得行くように工夫を怠らない。

 常に受注した仕事の全体量が見えるようにしてあり、そのうちのどれを誰がやるのかすべてを棚に整理し、見える化してある。仕事の割り振りは常務の仕事。「個々の力量に合わせて、仕事の内容を決めますが、時々ちょっと高度な仕事を振ってみたりしながら、成長を促します。単純に作業効率からしたら熟練スタッフにやらせた方が良いとしても、長期的に考えるとそのほうがよいのです」とのこと。

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宇治電器工業株式会社

~よい音は、よい空気の中で育まれる。~

「田舎は不便と思いこんでいたが、全然そんなことはない」と大阪市出身で、美山町に嫁いできた女性スタッフは語る…

 「田舎は不便と思いこんでいたが、全然そんなことはない」と大阪市出身で、美山町に嫁いできた女性スタッフは語る。「ここは確かに田舎だが、会社の周りに、市役所、保育園、小学校、中学校が固まっており、とても便利。買い物も生協さんが来てくれるので、特に困ることはない」
 「子育てにはほんとうに良い場所。川遊び、BBQの日常。音出し放題で、子どもを叱ることもしなくてよい。もう都会のマンションにはもどれない」とやや興奮気味にほんとうに幸せそうに語ってくれた。

 作業中の女性スタッフに、職を探している方に何かメッセージありますか?とたずねると「美山にこんなところ(会社)があるということを知ってほしい」という。これだけでもこの職場の居心地の良さが伝わってくる。確かにどのスタッフの方に話かけても、たいへん明るく微笑みながら応対してくださり警戒心がない。ここには、製品検査のためにときどき流れるピアノの音階の他に、スタッフのみなさんのさわやかな空気が流れる。

 スタッフの中には、ベトナムからの研修生もいる。3年前から2名ずつ受け入れて、現在6名が在籍。彼女たちにも話しかけると、恥ずかしそうにしながらもとても明るく対応してくれた。3年で終わりのはずの研修だが、延長して働きたいので、技能試験を受けて資格を取り、さらに2年続けるという。
 取材中、体調が悪くなった研修生がいたが、お父さん代わりの製造部マネージャーが、宿舎まで送り届けるという面倒見の良さ。ほんとうに心地よく働けるあたたかい職場であり、この空気感が良い楽器、良い音を作ることにつながっているのだと感じた。

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株式会社ハシモト

~工場のよい空気を作っているのは、お菓子の香りだけではない~

まず管理職の方にこの会社の特徴は?とたずねると、「うちは従業員のことを第一に考えるようにしています」と回答…
 まず管理職の方にこの会社の特徴は?とたずねると、「うちは従業員のことを第一に考えるようにしています」と回答。「お菓子メーカーなどの大手企業が『お客さん』である当社は、お客さまからの信用ももちろん大事にしているが、従業員との信頼関係をもっとも重要と考えている」とのこと。
 すばらしいと思いつつも、確認のため、工場で従業員の方々に話を聞いた。現場のスタッフはほとんどが女性。職場はどうですか?とたずねると、「働きやすい」「現場のことをすごく考えてくれて、こちらの言うことはできるだけ早く対応してくれる」「なんでも言いやすい」「子どもの参観日や運動会は気兼ねなく休める」と申し合わせたような心地よい返答。さらに、「管理職の方の前では話しにくいかもしれませんが・・・」と前置きをしようとすると「全然大丈夫です。なんでも喋ります」とたくましい。

「これまでほとんど辞めた人がいないんです」という。この辺りは工業団地の位置づけで、「周辺に新しい工場が建つたびに、従業員が他社へ行ってしまうのではないかと心配していたが一人も抜けていない。新しい工場のオープニングスタッフは働きやすいはずなのに、そちらに行かずにここに残ってくれている。たいへんありがたい」と従業員への感謝の気持ちがあたたかい。

 作業中の従業員の方にお話を聞いていると、次々と他の方が口をはさんできて取材が楽しい。職場歴30年の方も、18年の方も、3年の方も、「みんな仲良いですよー」と、笑顔で対応してくれる。勤務歴長いですねと声を掛けると「楽しいから」。どんなところが楽しいですか?とたずねると「日によって違うことするし、作業もいろいろ変化があるから」「みんな良い人やから急な時にも協力しあえるのがいい」と作業に集中しながらも、気さくに話してくれる。

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株式会社半兵衛麸

~安心感が、キビキビを生む。~

工場長にお話を聞くと、「コツコツと頑張る人、まじめに取り組む人がちゃんと評価されることを強く意識している…

 工場長にお話を聞くと、「コツコツと頑張る人、まじめに取り組む人がちゃんと評価されることを強く意識している。そういう人に後悔させたくない。逆に、要領よくうまくこなすタイプの人はうちではやりにくいかも」と話す。
実際、工場を見学するとスタッフのみなさんはとても集中してキビキビと行動し、テキパキと作業をこなす。お話を聞くのが、ちょっとはばかれる程だ。しかしいざ声をかけてみると、キビキビとは一転し、やんわりとていねいに対応してくれたので、そのギャップに驚いた。楽しく働いてほしいとの理由から、11・12月の繁忙期以外は17:30の終業時刻は徹底して守られており、有給休暇の希望なども断ったことはないという。スタッフのみなさんのスイッチの切り替えは、勤務形態への安心感からくるのかもしれない。

 ここでは、若いスタッフが一度やめてもまた戻ってくる。
実際に帰ってきた20代のお2人に話を聞くと「ここを辞めてから移った会社は、ここのような感じではなかった。そんなとき、戻ってきていいよとやさしく声をかけてもらって嬉しかった」「プライベートな事情で退職し、よその地域へ行ったが、その後また美山に戻ってきて、仕事をどうしようかと考えているとき、工場長にいつでも戻っておいでねと言われていたことを思い出した。」とにこやかにお話してくれた。居心地のよい仕事場に恵まれて、その顔は安心感に満ちていた。

 「工場」という言葉からくるイメージとはちょっと異なる空気感がここにはある。手作業が多く、みんなが顔を寄せあって作業台を囲む。ちょうど「家内制手工業」のイメージだ。若い女子と年配の女性、若い男子と年配の女性。いろんな組み合わせで作業を行っている。みなさん寡黙だが、黙っていてもコミュニケーションをとっているように見える。地域のみんなが集まって、家族のように働いている。
 また、勤務歴が一定の長さになると、ご褒美としてハワイ旅行にご招待されるという面白い会社だ。工場長も数年前、数名の社員といっしょにこのハワイ旅行に行ったそうだが、その時のメンバーとは今でも思い出話ができとてもよい仲間になったと感じるそうだ。

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桐織物工場

~ふかふかの弾力を生む人たち~

「よく知られているホテルなどにはだいたいうちが作ったカーペットが使われています」と専務は語る…

 「よく知られているホテルなどにはだいたいうちが作ったカーペットが使われています」と専務は語る。大人の事情でなかなか名前は書けないですが、日本全国の知っているホテルの名前を挙げるとだいたい当たる。美術館や官公庁の重役室にも使われているとのこと。手間ひまかけた手仕事のクオリティはそういう場所にふさわしい。

 創業は昭和25年。戦後間もなくこのカーペットづくりの仕事を始めた。当時の日本に需要は少なく海外向けの製品を作っていたが、東京オリンピック(1964年)を期に、国内に洋式の建物やホテルが急増したことから需要が拡大し、現在は国内向けの商品がほとんどである。2020年にまた東京オリンピックが開催される。1964年ほどではないにせよ、また需要が大幅に増加する雰囲気は伝わってきている。「さて、人材の確保が一番の課題だ」と社長は語る。

 「ものづくりが好きなら絶対楽しいはず!」と現場のスタッフもみんな口をそろえる。入社1年目の女性は、「最初は難しいこともあって大変やけどなれたらとても達成感があります」という。
 ここには、絵を描く仕事、カーペットを織る仕事、糸を紡ぐ仕事、機械をメンテナンスする仕事などがあり、クリエイターのたまり場のような会社だ。みんな最初はほとんど経験がないが、それでも全然大丈夫。
 親戚の紹介で入社したという女性スタッフにたずねると「ものができていくのが楽しい。むずかしく考えずに気楽にきてほしい」「社長も専務もこちらの勝手を聞いてくれます」「あと、工場は園部のまちなかにあるので、お買い物も、郵便局も、市役所もすぐそばで便利です。仕事帰りでも、お昼にちょっと抜けても行って来られます」とのこと。作業機械のメンテナンス担当者は「ぼくの跡継ぎがいる。機械を分解したり、いじくるのが好きな人にぜひ来てほしい」とみなさんとても充実感のある顔で、ものづくりの仕事を楽しんでいる様子。こんな空気の中でつくられるカーペットは、弾力性がありとてもあたたかい。

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近畿シコー株式会社

~変化への対応こそが、成長とよろこびを運んでくる。~

「ここの職場は夫婦でいっしょに働いている人が多いんですよ。実は、ぼくもそうなんです。」と古参のスタッフは語る…
 この会社には頼れる番頭さんがいる。困難な受注に対し、細やかな調整力や問題解決能力を発揮して対応し、工場長や他のスタッフからの信頼も厚い。そんな番頭さんに、仕事の楽しさはどういうところですか?とたずねると「苦労してやり遂げたときの達成感ですね」と応えてくれた。
 「この会社はチャレンジして失敗したとしても褒めてくれる。なんで失敗したのかを探求することが重要だと前向きなことを言ってもらえるので楽しい」とのこと。難しい仕事を楽しめる意識の高さと、それをとてもいきいきとした顔で語ってくれるのが印象的だ。

 当社は、戦後間もなく、洋紙を加工して箱などを作る「紙工」から始まった。時代の変化とニーズに合わせて、中身が見える透明樹脂による入れ物を作るようになり、現在では主に食品トレーや家電製品の包装パッケージなどを受注生産している。 「変化への対応と基本の徹底」というスローガンを掲げているように、基本的な技術や姿勢は大事にしつつも、柔軟性を常に意識しているムードが、会話のあちこちから伝わってくる。

 30代の若い工場長は、長期的な視点を持ちながら、工場全体が少しずつ成長することを意識している。この「前より少しよくなる」ということが、みんなの楽しさやさらなるモチベーションにつながると信じているからだ。
 「成果を上げるには人の気持ちが大切」だという。自身の想いを明確な言葉として表現できる工場長の話はとてもわかりやすい。いま工場長が作りたいのは、容器の「透明性」だけではないようだ。
 「できれば亀岡や近隣の市町に住んで、じっくりと働いてほしい」と新しい仲間を待っておられます。

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るり渓温泉

~あらゆる出会いをあたたかさに変える場所~

観光滞在施設の「るり渓温泉」は、グランピングやイルミネーションなど、常に新しい施設や企画を展開し、お客様のニーズに応え続けている…

 観光滞在施設の「るり渓温泉」は、グランピングやイルミネーションなど、常に新しい施設や企画を展開し、お客様のニーズに応え続けている。お客様にとってはいつも新鮮さがあり、もちろんうれしいことだと思うが、実はスタッフにとっても働く楽しさにつながっている。
 働いていておもしろいところはどこですか?とたずねると、多くのスタッフが、「いつも新しいことが始まり、変化があるところ」「新しい企画を任されるところ」「新しい事業が始まるとまた新しいスタッフに出会えるところ」といった答えが帰ってくる。お客様にとってもスタッフにとっても新しいものがつぎつぎにあふれてくることが、心地よさにつながるようだ。

 当施設は、山の上に位置し、利便性の高い場所ではない。訪れるお客様はわざわざここを目指して登って来られる。それをしっかり理解している接客スタッフのみなさんは、「せっかく登ってきてくれたのだから大切したい」「また来たい!と思わせたい」と接客に愛情を込める。もともとお客だったスタッフも多いようである。「マナーは守りつつもマニュアル通りではなく、できるだけアットホームな雰囲気を作りたいんです」と語る笑顔がすがすがしい。

 人事担当の女性スタッフに、どんな方が御社に来てほしいですか?とたずねると、「スペシャリストもほしいけど、いろんな部署にチャレンジして楽しんでくれるジェネラリストが来てほしいですね」とのこと。
 事業部門が多く、敷地も広大なので、普段から積極的にあちこちと見て回り、各部署のスタッフと話すようにしているそうだ。この取材中も各部署で出会うスタッフのみなさんと仲よさげに談笑し、頼りになるお母さん的な存在となっている。コミュニケーションを取ることで、自分たちの居る場所に良い風を吹かせている。

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株式会社鶴屋吉信

~伝統の和菓子は、当たり前の連続でつくられる。~

京都を代表する和菓子メーカーであり、誰もが知る老舗。大きな大きな工場で作られる和菓子は…

 京都を代表する和菓子メーカーであり、誰もが知る老舗。大きな大きな工場で作られる和菓子は、新しい機械と昔ながらの伝統的な道具によって支えられている。

 工場内部を見学すると機械化が進んでいるものの、意外と手仕事の部分も多い。スタッフの男女割合は概ね半々といった感じであり、それぞれが作業に熱心に取り組んでいる。お邪魔かなと思いつつも入社一年目の女性スタッフに仕事の感想を聞くと、「やったことない作業ばかりで学ぶことが多く楽しいです!」とのこと。また、新しく入ってくる人へのメッセージありますか?とたずねると、「先輩たちがみんな優しく教えてくれるので私もやってこれています。不安がらないでと言いたい」
  作業に集中する静かな空気の中にも、スタッフのみなさんがなんとなく小さなコミュニケーションを響かせながら仕事を進めている雰囲気が心地よい。

 200年を超える歴史を持つ和菓子メーカーであるが、2018 年春、全国各地に6ヶ所あった工場をすべて亀岡市の新工場に集約し、工場名を「鶴屋𠮷信 FACTORY」として再出発を行った。これはこの 200 年の歴史の中でも特に大きなトピックスであり、地元のスタッフをどんどん雇用したいと考えている。
 新しいこの FACTORY においては、横になれるロフト付き休憩室や周辺の景色が眺められる食堂など、職場環境に配慮している。また、基本的に工場内は清潔第一のため女性スタッフもお化粧を控えているが、退勤後のことを考えパウダールームを充実させるなどの工夫も。亀岡への移転を期に入社したスタッフらは、「まったく新しい工場なので居心地がよい、みんな一斉スタートな感じもある」という。一方、40 年以上この会社で勤務するスタッフは、「わしらの時代とは全然環境がちがう。昔はひとつひとつたいへんやったけど、よくなったなー」「これからの5年間で工場の新しい基準を作っていくことになる。たいへんやけどおもしろい」

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株式会社クリスタル光学

~成長の種がころころ転がっている場所なんです。~

この会社のアピールポイントはまずなんと言っても製品クオリティの高さ。研削・研磨・測定のレベルは航空・宇宙レベル。…
 この会社のアピールポイントはまずなんと言っても製品クオリティの高さ。研削・研磨・測定のレベルは航空・宇宙レベル。航空機や人工衛星の部品も手がけている。アジアに 1 台しかない超大型三次元測定機を所有し、ミクロン単位の製品検査ができる。国内外の大手企業もこの超大型三次元測定機を頼りにしている。

 もともと研磨専門の職人だった桐野社長は、「桐野にしか磨けない」と言われる高次元の仕事をこなし、どんどん受注量が増えた結果、一代で現在の会社を育てあげた。金属に限らず、「水と油と空気以外は磨いてみせる」というほど、研究と努力を積み重ねてきた。
 しかし、この技術をマニュアル化して伝承することは難しい。だから、数値データとして残せるようにするため、精度の高い測定機器に投資を惜しまない。
 スタッフのみなさんによると、「測定機器は、現場スタッフは当然欲しがるが、利益を生まないものなので普通の経営者は嫌がるものだ。でも、うちの社長はちがう」と喜んでいる。

 現場のスタッフの方に「もっとこうなってほしいという部分がありますか?」とたずねると、「特にないですねー」とあっさり返答された。「工場という言葉からイメージされるものと、ここは違うと思います。ひとつひとつの製品を任され るので、いわゆるライン生産ではない。想いを込めて作れるのでやりがいがあります」
 はっきりした態度に、会社全体の姿勢がうかがえる。プライドを持って、オンリーワンの会社を担っているのだという責任感が感じられた。

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