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十川産業株式会社

~つなげ上手な人々~

「はい、笑って~!」こちらが従業員の方の自然な姿の写真を撮ろうとすると、周りからちゃめっ気たっぷりの声援が投げこまれた…

 「はい、笑って~!」こちらが従業員の方の自然な姿の写真を撮ろうとすると、周りからちゃめっ気たっぷりの声援が投げこまれた。言われた方も照れくさそうに肩をすくめて受け入れる。宮崎県出身・入社6年目の女性従業員の方にお話を聞くと、「上司とのコミュニケーションがとりやすいです。こちらから何か聞きに行こうとすると、ちょうどよいタイミングで『今どんな感じ?』と様子を見に来てくれることも多いです」「休みの日はスタッフ同士でごはんに行ったり、地域のことを教えてもらったりしています」と、語ってくれた。ハマっている趣味のこともみんなに知られているそうで、普段から心を開いて関わりあっていることがうかがえた。
 社長に話を聞いている最中も、従業員の方が自然と話題に入ってくる。厳しい上下関係という感覚ではなく、ざっくばらんでリラックスした信頼関係に、この会社の風通しの良さを感じることができた。

 出来上がってくるホースにしっかり手を添えている入社4年目の男性従業員に声をかけた。「実はこの会社が3社目。以前の会社は厳しい労働条件のところでしたが、ここはとても良いんです」
 実際にこちらの会社では休みが多く、福利厚生が充実している。社員旅行や永年勤続旅行、リゾートホテルとの提携もあるそうだ。
 お話を聞いているとき、作業を補助する手が阿吽の呼吸でどこからともなく伸びてきた。安全安心な環境の中で働く笑顔と汗が美しかった。

 現場の皆さんに軽やかに声をかけて笑わせながら歩く課長にお話を伺った。「入社当初から幅広い世代の中で働き、支え合って成長してきました。この空気感を次の世代にもつないでいきたいんです」人材を大切にしたいという気持ちが、各部署への細やかな気配りに表れていた。どういう方に入社してほしいですか?との質問には、「明るかったらじゅうぶんですね。コミュニケーションがあれば、技術はあとからついてくるので」とのこと。明るささえあればいくらでも支えられるし、成長させてあげられる…そんな頼もしい返答に聞こえた。

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マルホ発條工業株式会社

~ひとがのびるしかけづくり~

「会社で過ごす時間は、人生の中で大きなウェイトを占める。せっかくなら、この会社で働いて よかった!と思ってもらえる…

 「会社で過ごす時間は、人生の中で大きなウェイトを占める。せっかくなら、この会社で働いてよかった!と思ってもらえる環境を作りたいと思っています」ハツラツとした総務部長は笑顔でそう語る。「この会社は、そういう意味で、ちょうどよい規模感(約300名)だと思います。みんなの顔と名前が一致して、しかも大勢でやるイベントやサークル活動などもちゃんと機能する」昨年から、サークル活動の立ち上げを積極的に推奨し、従業員が楽しめる新しい環境作りが加速しているようだ。
 「ものづくりを通した社会貢献がみんなの誇りとなって、それがやる気となり、またよいものづくりができ、それがまた新たな社会貢献につながる。そういう好循環をどんどん作りたいんです」。笑顔の中にも覚悟をもった語り方が印象的だ。

 作業現場で働いている入社9年目のスタッフに話を聞くと、「仕事のモチベーションは、新しいことにいろいろチャレンジさせてもらえることと、比較的早い段階で、社外の営業や打ち合わせに同行させてもらえたことですね」と誇らしげに語ってくれた。若いスタッフは頼られると頑張れる。認めてもらえる環境が、やる気を後押しする。
 入社23年目の女性現場スタッフは、独身時代に入社し、育児休暇をとってからまた復帰して楽しそうに働いている。どんなところが楽しいですか?と尋ねると「設計して、金型を作り、その金型を使って製品を試作して、また改善するという一連の流れをすべて任せてもらえるので、とてもやりがいを感じる」という。多くの会社で分業化が進む中、これだけすべてを一人でやらせてもらうのは確かにめずらしく、楽しそうだ。「ひとつの金型でもパーツがたくさんあるので、その組立だけでも一苦労しますが、それが楽しい」と語ってくれた。

 以前、高卒で他社に入社し、1年で辞めてしまった子が、卒業した高校の先生に相談に行ったところ、「マルホならやる気を持って働けるんじゃないかな」と勧められ入社したらしい。さまざまなバネを作っているマルホの職場の信頼性は、業界だけでなく、地域の高校まで届いている。

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保津川遊船企業組合

~流されない生き方~

この職場は、先輩が後輩の面倒を見るというPAY FORWARDの考え方が当たり前に染み込んでいる…

 この職場は、先輩が後輩の面倒を見るというPAY FORWARDの考え方が当たり前に染み込んでいる。
 お話を聞いた船頭さんは九州出身。サラリーマンをしていたが、面白い仕事があると聞いて20代のときに亀岡にやってきた。船頭の仕事を始めた当初は自転車で通っていたのだが、しばらくすると先輩にもらったバイクで、もうしばらくすると先輩にもらった車で通ったらしい。そしてまたしばらくすると、お嫁さんをもらってそのまま地域に定住することになり20年が経つという。今では、「新人を教えたりする立場にあるが、その教えた後輩が、他の船頭さんに褒められていたりするとほんとにうれしい」と語ってくれた。

 船頭さんたちに話を聞くと、どの方も快活で明るく、体育会系の雰囲気だ。必要な能力は体力。12年目の船頭さんも「自分はまだペーペーです。でも、自然の中で体を動かす仕事ってめちゃ楽しいですよ!」と話してくれた。
 船頭さんは船を動かす技術もさることながら、お客さんとのトークも腕の見せどころ。トーク内容や見た目から、歴史系、お笑い系、自然風景系、無口系、筋肉系、プロレス系などさまざまなタイプの船頭さんがおられ、たくさんのファンを抱えた人気者も多いとのこと。お互いにネタをパクり合うこともしばしばあるらしいので、新米船頭さんはどんどんパクってよいとのこと。

 400年続くこの伝統産業は、奥が深い。全16kmの行程だが、船頭さんは川のどこにどんな岩があり、ここに竿をさして、この角度で船をおくる、というコース全体のあらゆる場面を体で覚えている。
 「この技術を継承していくこと、保津川というこのリアルな川を小さな船を使い、竿と櫂と舵の三役でお客さんを乗せて下ることができるのは、ここの船頭120名だけだというプライドと情熱をもって働いている」「何よりもお客様の命を預かっているので、その笑顔を嵐山まで安全にお届けすることが最も大切な仕事」と、時代に流されないたくましさを感じた。

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アズビル京都株式会社

~安心感の流量大~

日本一の実流校正装置を備えており、精度の高い流量計を製造する当社の工場は清潔感があ る。そんな工場の中で働く若いスタッフの…

 日本一の実流校正装置を備えており、精度の高い流量計を製造する当社の工場は清潔感がある。そんな工場の中で働く若いスタッフの方々に、無作為に声をかけ、働きやすいですか?とダイレクトな質問を投げかけてみると、何人もの方が異口同音に、「そうですね。相談しやすいですから」「困ってたらすぐに手伝ってくれます」「助けてーと言ったら助けに来てくれます」と返答してくれた。助け合いが当たり前になっており、大きな安心感の中で働いていることが伝わってきた。

 子育て中のママさんスタッフにお話を聞いてみると、「子どもが熱を出したり、保育園の行事があったり、なんやかんやと休ませてもらうことも多いですが、そんな時にもまったく嫌な顔せずに休ませてくれるのでとても安心です。子育て中の方にもおすすめの職場ですよ」とたいへん力強く語ってくれた。
 また、ベトナム出身で結婚と同時に移り住んだ女性スタッフは、「この職場は、みなさんやさしく教えてくれるのでとても働きやすい。地域のみなさんもやさしい、日本大好きです」と教えてくれた。この女性が、この会社と巡り合ってほんとによかった

 当社は地域とのつながりも大切にしており、公道の清掃活動に有志で参加したり、周辺道路の草刈りを行うなど、地域貢献活動に力を入れている。また、京丹波町主催で行われるマラソン大会では、給水ボランティアとして参加するなど、地域イベントにも積極的に協力している。
 社長は、「こういう田舎では、地域とのつながりがあっての会社だ。今後も地域への貢献はどんどん広げていきたい。だたし、ボランティアは強制ではなく、あくまでも希望するスタッフが参加すればよい。とにかく楽しく働いてもらうのが大前提」と、地域とスタッフにやさしい笑顔で語ってくれた。

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石井食品株式会社

~地域の食材、地域の人材、地域への思いは無添加です。~

こんなに地域を愛している食品工場があるだろうか。石井食品といえば、ミートボールやハンバーグといったイメージが…

 こんなに地域を愛している食品工場があるだろうか。石井食品といえば、ミートボールやハンバーグといったイメージが先行しているが、実は元々佃煮屋さんであり、地元の食材にこだわったおせち料理などにも力を入れている。しかも、単なる仕入先として取り引きしているのではなく、企画段階から地元農家さんと連携し、農家さん側の都合も理解しながら、京都丹波地域ならではの見事なおせち料理を作り上げている。こういった商品やこういう取り組みをする工場は、当然地元の方からも愛されている。

 当工場の歴史は約30年であるが、特に近年、労働環境の改善が飛躍的に進んでいるそうだ。有給休暇取得の義務化、キャリアアップのための資格所得に対する費用負担など、社員にとってうれしい仕組みがどんどん増えているとのこと。また、スタッフが部署移動する際にも、いつでも前の部署に戻れるお試し期間のようなものが設けられており、スタッフに無理の少ない人員配置が工夫されている。こういった円滑な人間関係への配慮からか、職場全体の雰囲気もたいへん前向きで明るい。スタッフ全員がフラットな関係で会話しており、年齢や役職による壁を感じさせない。一番驚かされたのは、商品の開発を一手に引き受ける、いわゆる商品開発部門がないことだ。「ここでは、製造スタッフも、販売スタッフも、農家さんも、みんなが頭を使ってその都度気づいた意見を出し、商品や職場をより良くしていくんです」そして、「横のつながりがよいから、現場から出た意見は意外とすぐに商品に反映されたりします。これはおもしろいですよ!」と若手スタッ フが教えてくれた。

 ここでは「夫婦で働いています」「親子で働いています」「一度出て行ってまた戻ってきました」という方がたいへん多いらしい。これは、良い職場の特徴だ。自分の子・兄弟・夫や妻に「同じ職場で働こう!」と紹介できるのは、ほんとうに居心地がよくないとできないことだ。
 また、一度退職して出て行ったが、また戻ってくるというのも、一般的にはなかなか考えにくいことだが、ここでは「お帰りなさい制度」と呼び、「いつでも戻ってきてよいからね」と送り出すそうだ。実際に、他の職場でしっかりとキャリアアップしてまた戻ってきたスタッフもおられるとのこと。

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あかりガラス株式会社

~まばゆく照らす。~

「尊敬している先輩がいます。仕事が丁寧だし、頭の回転も早い。将来自分も尊敬される側 になれたらいいなと思います」…

 「尊敬している先輩がいます。仕事が丁寧だし、頭の回転も早い。将来自分も尊敬される側になれたらいいなと思います」さまざまな色や形のガラスに囲まれて、入社7年目の若い男性スタッフが明るく答えてくれた。自分が進むべき道を照らしてくれる先輩がいることは、仕事の精度を高めるための原動力や後進を育てる意欲になるのだろう。若手ながらキビキビと社内を動き回り、手際よく働いている姿が頼もしかった。すでに後輩たちから頼られる存在になりつつあるようだ。

 あかりガラスの社屋のそばには、桜並木が植えられている。社長は「桜は申し合わせたように一斉に咲く。そのチームワークを見習おう」と社員に話している。
 「スタッフは家族」ととらえ、気分良く元気に働いてもらうためにさまざまな工夫がある。レクリエーションとしてBBQハウスをみんなで作ったり、しいたけ栽培ができるようにしたり。バス旅行が楽しいと語るスタッフも多い。
 さらに、それぞれが商品の一部だけを作っているとそれがどんな風に使われて、喜ばれているかが実感しにくいので、社員のための商品展示スペースを従業員みんなでつくったそうだ。何かやるたびにチームワークがレベルアップしていく感じがする。

 集中して手早くガラスの品質チェックをしている女性従業員の方に声をかけてみた。「ここで働くのは楽しい。スタッフ同士仲がよく、雰囲気がいいからですかねぇ」と気さくに答えてくれた。
 勤続29年目の男性従業員は、「納期が近いときなどはつらいこともありますが、予定をこなすことができると達成感がある。冗談を言える上司、何でも話せる上司がいるから続けられる」と優しくほほえみながら答えてくれた。ここで働くことや、ここで働く人のことを迷いなく「良い」と言える笑顔がまぶしかった。

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クロイ電機株式会社

~チームが照らす空間~

照明器具の製造をメインの事業としている当社は、現在5 代目の社長が先頭に立つ。今年度 から就任した新社長は…

 照明器具の製造をメインの事業としている当社は、現在5代目の社長が先頭に立つ。今年度から就任した新社長は、会社を新たなステージへと導くためへのプランを語る。「LEDや調光システムなど、照明器具はまさに今、日進月歩で変化している。時代を先取りしながら、どれだけスタッフを育てていけるかが勝負だ」「照明器具に限らず、制御技術を用いた新たな分野への展開にもチャレンジしていきたい」という。この新しい風を吹かせる新社長に、スタッフのみなさんも大きな期待を寄せている雰囲気が伝わってきた。

 工場に足を踏み入れると、ひとつひとつ手仕事で製造を行っており、それぞれのスタッフは話しかけにくいほどまじめに作業に打ち込んでいる様子。並んで作業している女性スタッフの方々におそるおそる声をかけてみると、一転して楽しげに対応してくれた。中でも勤務歴の長い女性スタッフは、「みんな和気あいあいと仕事してるから楽しいし、長いこと続けられます」「休みをもらうときも誰ひとり嫌な顔しないので、安心して休めます」といろいろな職場の良さを話してくれた。その間もみんな仲良さそうにほほえみ合って、さながら部活中の女子学生のようだったが、取材が終わるとまたすぐにきりりとした空気にもどっていた。

 製造管理をされていた女性スタッフに、この職場の特徴を教えてくださいと尋ねてみたところ、「チームワークのよさ」と答えてくれた。「特に、部署を超えてチームワークがよいんですよ」とホクホク顔。「ものづくりは基本的に楽しいですが、常に課題はあります。それを他の部署の人とも一緒に相談して、解決策が見つかったときに、本当の楽しさがありますね」

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京阪京都交通株式会社

~人の足を守るあったかい手~

運転席に座りハンドルを握ると、表情がすっと変わった。入社3年目の20代の運転手スタッフは、先程まで話していた…

 運転席に座りハンドルを握ると、表情がすっと変わった。入社3年目の20代の運転手スタッフは、先程まで話していた会議室での表情とはまるで別人のようだ。顔つき変わりましたねと声をかけると「そうですか?」と答えてくれたが、その声も会議室とはハリが違った。
 「運転技術はもちろんですが、いつも気をつけている点は、お客様への接遇や車内放送の声です」とのこと。「やっぱり、そういう面が優れている先輩運転手にはいつも感心しますし、目標としています。将来的にそんな良い運転手にもなりたいですし、この会社で他にもいろいろ経験したいので、あと40年ここで働きたいと今は思っています。最終的には運行管理者という現場の統括的な役割もやってみたいです」と夢を語ってくれた。好きな路線を尋ねると「美山とか、のんびりした場所が好きですねー」

 「労働組合の活動が活発です」と聞くと、上層部との軋轢があるのかと思ってしまいますが、実はそうではなく、「労働組合主催の温泉旅行やBBQ、地域のクリーン活動、遊園地に行くなどたくさんの活動があります。他の部署の人とも交流できて楽しいですよ」ということらしい。普段、運転手さんはシフト制なので、事務や整備のスタッフとは交流が少なくなりがちだが、そういった場でコミュニケーションが育まれているようだ。実際、社屋内でもバスの駐車場でも、いたるところで気軽な会話が始まっている様子が伺えた。

 この会社の良さをスタッフの方々に尋ねると、「やっぱりアットホームなところですかねー」と誰もが答える。具体的には?と尋ねると「ケンカや派閥といったものもまったくなく、仕事以外でも年齢層関係なくいっしょにご飯に行きますよ」「どの先輩も親切なのでやさしく教えてくれます」という。確かにみなさん穏やかで、落ち着いた雰囲気が社内に漂っている。「ときどきお客さんから感謝のお手紙をもらったりしたときはみんなで喜びます!」田舎ぐらしの“足”を支え続けたいというあたたかい気持ちが社外へも伝わっているのかもしれない。

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ニチコン亀岡株式会社

~人のエネルギーもうまく活かす。~

蓄電システムや電気自動車の充電器を製造している当社は、これからの時代を担う会社だという責任感と自負をもっている。…

 蓄電システムや電気自動車の充電器を製造している当社は、これからの時代を担う会社だという責任感と自負をもっている。副工場長は、「太陽光で発電した電気を蓄電し、それを家庭用にも、電気自動車にも使えるシステムを作っています。災害時の停電にも対応できる、自然エネルギーを活用した未来の生活です」と熱く語る。「電気自動車の普及に伴い、当社製品の需要が拡大すれば、新しいスタッフがもっと必要になります」事業も、語りも勢いが止まらない。

 工場内に案内されると、とても雰囲気がよく、どのスタッフの方も明るく挨拶してくれる。そして、誰に話を聞いても、「みんな仲良いですよ」「働きやすいです」と即答してくれた。「いろんな部署がありますが、昼休みは、他の部署の人たちとも固まって食事してますし、部活などでも交流があります」と大きな会社ながら、横のつながりがうまく広がっている印象だ。若いスタッフに、どんな先輩がいますか?と尋ねるとさまざまな答えが返ってきた。「うちの班長は、強面ですけどしゃべったらかわいいんです」「私は毎日出社して、家庭の愚痴をお母さんぐらいの年代の方に聞いてもらって家に帰る、という感じです」「ぼくの仕事をきっちりチェックしてくれる尊敬できる先輩がいます」それぞれ先輩と冗談を交わしながらうまく楽しく働いている空気感が伝わってきた。

 育児休暇をとって復帰した女性スタッフに話を聞くと、「小学生の子どもがいるのですが、夏休みなどは、子どもを学童に預ける時間がいつもと違うのです。そんなときは出社時刻、退社時刻を調整してもらえるのでたいへん助かります」とのこと。また「この会社も亀岡もとても居心地のよいところですよ」と笑顔で語ってくれた。

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株式会社井筒八ツ橋本舗

~おいしいお菓子は人と地域のぬくもりでできる。~

工場に入るとシナモンのよい香りが漂う中、とてもやさしそうな工場長が対応してくれた。他のスタッフの方とも気さくに…

 工場に入るとシナモンのよい香りが漂う中、とてもやさしそうな工場長が対応してくれた。他のスタッフの方とも気さくにお話しされている。「みんなにはいつも『おいしいもんをつくろう!』と呼びかけています。お菓子を作っているのだから、安全で安心なものを作るのは当たり前です。それだけではなく、どうせならやっぱりおいしいものをつくらなあかん。その中にはいろんな気遣いがあり、研究がある」という。
 「おいしいもんをつくる」この当たり前とも思える言葉の中に、工場全体の意気込みを感じた。

 入社3年目のスタッフの方にお話を聞いた。開口一番「いい人ばっかりですよ」という。どんなところが楽しいですか?と尋ねると、「同じものを毎日作っているようで、例えばその日の気温や湿度によって水分量を微妙に調整しないとうまく焼けなかったり、“くちどけ”が変わったりします。そういった細かいさじ加減がおもしろいです。いま、それをうまくやっている先輩に追いつこうと頑張っています」と勇ましい。この仕事続けられそうですか?と尋ねると、「そうですね!まだまだいろんな部署を経験したいですし、工場長も目指してます」という力強い返事が返ってきた。それを聞いた工場長も嬉しそう。とてもくちどけのよい取材ができた。

 販売店舗のパートスタッフの方は、まだ働き始めて1ヶ月とのこと。働きやすいですか?と声をかけてみると「はい。まだ慣れないですが、みんな親切にしてくれるのでとてもやりやすいです」との返答。「地域の方が多いのもあって、とてもアットホームですよ」という。この工場では、地域とのつながりを大切にしており、誰でも入れるカフェコーナーを設けたり、季節ごとにイベントを開催し、地域の方と交流できる場を作ったりしている。
 「常連のお客さんもたいへん多く、都市部の店舗と違って、ゆっくり丁寧な接客もできます。ここには和やかな雰囲気がありますよ」あたたかな日が差し込む心地よい空間があった。

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株式会社京都テクニカ

~ひともパーツもここで生かされます。~

「“すべてのひと、もの、自然との共生” という当社の理念に共感して選びました」新入社員のスタッフに入社動機を尋ねると淀みなく…

 「“すべてのひと、もの、自然との共生” という当社の理念に共感して選びました」新入社員のスタッフに入社動機を尋ねると淀みなくこのような返事が返ってきた。東京出身だが京都の企業に憧れ、検索した結果、亀岡のこの会社を見つけ、ひとめぼれで応募したらしい。また家を選ぶ際にも「京都市内に住むより、同じ家賃で会社近くの一軒家を借りる方がよかったのでそうしました。広々と暮らしてます」と、すでに亀岡ファンだ。
 実際入社してみてどうですか?と尋ねると「ひとつひとつ違うものを作り、いろんな仕事をさせてもらえるので、どれも新鮮で楽しく仕事をしています!」と、これもまた躊躇なく返事をくれた。やる気まんまんの新入社員である。「目標とする先輩もいます。作るスピードが早くて憧れます」といいつつ、将来は、設計部門へもチャレンジし、ロボットを作れる技術者になりたいと夢を語ってくれた。

 工場に入って、作業中の女性スタッフに「お仕事楽しいですか?」と声をかけてみた。「人がいいので」と反射的に回答してくれた。いっしょに働いている人がよいと、それだけで充分仕事は楽しくなる。他に要素はいらないじゃないかという意味に聞こえた。さらにここでは、女性スタッフの育児の都合を最優先に考え、その都合に合わせた勤務形態が可能だそうだ。実際、みなさんそれぞれの都合に合わせて退社される様子と出くわした。談笑しながら三々五々帰られる姿が見ていて心地よい。

 この職場には、中途採用の方もたくさんいる。お話を伺った課長さんも中途採用だ。以前はぜんぜん違う職種だったとのこと。そういう畑違いの方はたくさんおられ、ここに来てから技術を学んだという。例えばどんな前職の方がおられますか?と尋ねると「大工、コンビニの店員、公務員、銀行員」などが挙げられた。
 「最初の2~3年を頑張れば、あとは大丈夫。やりながらどんどん技術が身につくと自信を持って言える」とのこと。社内全体からアットホームな空気が流れる中に、さまざまな経験値を持ち寄った方々が、力を合わせてひとつひとつ丁寧にものづくりをしているピリッとした真剣さも感じることができた。

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美山化成株式会社

~美山の空気はあったかい。~

取材に訪れたのは夏、工場に入るととても暑い。働いているスタッフの方に声をかけてみると、「実際暑いし、体力的に…

 取材に訪れたのは夏、工場に入るととても暑い。働いているスタッフの方に声をかけてみると、「実際暑いし、体力的にしんどいこともありますけど、それも捉え方だと思っています。それよりもスタッフ間のチームワークが良く、人間関係のしんどさがないのがほんとによいと思っています」とのこと。取材中、確かにチームワークよく相談しながら作業を進めている感じがあちこちで見られた。

 入社当初は、特に難しくない作業から取り組んでもらい、徐々に適正をみながら配置を考えていくとのこと。つまり特別な技能がなくても安心して働き始められる。
 さらに、「やる気のある人には、資格取得やセミナーを受けるチャンスもどんどん与えられ、成長させてもらえる会社だと感じる」とのこと。
 また、会社の良さを聞いているなかで、複数の方が「まだまだ現場自体が発展途上で伸びしろがあると感じるところも魅力」と回答してくれた。
 これから自分たちでもっと良い工場にしていくことにやりがいを感じているようだ。

 「美山に住みたい!」という思いで関東から移住し、この会社に中途採用で入社した5年目の女性スタッフ。生産管理の仕事をしているが、現場全体の頼れる相談役にもなっているようだ。以前の職場では、営業や販売をしていて精神的にしんどかったそうだが、「この会社には営業の部署がなく、ギスギスしていないのが一番うれしい」という。また、「都市部に比べて、物の言い方がみなさんやわらかく、傷つくことがない。地域に世話好きな人もたくさんいるので助かります。家に帰ると玄関に野菜が置いてあることもよくあります」と田舎暮らしと田舎の職場がとても気に入った様子。
 「会社帰りに見上げると、星空も月もきれいだし、水道水が美味しいし、もうそれだけで疲れも吹っ飛びます。こんなところにもっとみんな来たらいいのに」と語ってくれた。

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二九精密機械工業株式会社

~「まわりの幸せ」を、精密につくる。~

八木工場を見学すると、20代・30代と思われる若いスタッフが目立つ。みなさん口をそろえて「仕事は楽しい」…

 八木工場を見学すると、20代・30代と思われる若いスタッフが目立つ。みなさん口をそろえて「仕事は楽しい」「達成感がある」という。取材中も、他のスタッフがちゃちゃを入れに来てたいへん仲が良さそうだ。どんなところに達成感を感じるかとたずねると、「自分が思った通りの形に仕上がっていくところ」とのこと。ここの工場では、主にステンレスやチタンなどの金属を0.02ミリ以内の公差で製品に仕上げていく。これが思い通りにできたときの達成感は確かに爽快だろう。スタッフが技術者として国や府から表彰されることも多い。

 「スタッフの安心をつくりたい」と社長は語る。職場における安心はもちろんのこと家庭における安心もである。家族にも安心してほしいとの思いから、全額会社負担で団体医療保険にも加入しており、インフルエンザの予防接種も毎年社内で行う。医療系精密機器の部品を作っていることもあり、健康に関する意識は高く、3年連続で経済産業省の「健康経営優良法人」に認定されている。従業員を大切にする社風が評価され、H29年には「真のワークライフバランス」京都市長賞も受賞。この4年間で新卒43人入社したが、そのうち退職したのはひとりだけ、「ダンサーになりたいからアメリカにいく」と言って退職したが、「もし夢破れたならいつでも戻っておいで」と送り出した。

 社訓の中に「運が良いと思い込む」という項目がある。社長は、お正月でもおみくじを引かないらしい。「なんでみんなわざわざおみくじを引いて神様に今年の運を決めてもらうねや?自分で常に大吉と思っといたらええやないか」
 何事も前向きに捉え、すべて運が良いと思いながら経営している会社には、やはり良い仕事が集まる。他社では頼めない仕事、間に合わなかった仕事が集まってくる。「八木第二工場も建設中。経験者もよいが、他の分野で働いてきた人こそ歓迎ですよ。幅が広がるし、工員以外のスタッフももっと必要になってきた」
 常に幸運と考える社長のもとには、良い人材も集まる気がする。

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有限会社みずほファーム

~チャレンジャーの卵、求む。~

みずほファームが作るのは、地域の方々なら知らない人はいないであろうブランド卵。新鮮な空気に、きれいな水。そんな京丹波町…

 みずほファームが作るのは、地域の方々なら知らない人はいないであろうブランド卵。新鮮な空気に、きれいな水。そんな京丹波町の地で、通常の3倍の葉酸が含まれている「葉酸たまご」、京都丹波を代表する名産品・黒豆を飼料に育てた「くろ丹波」、純国産鶏・さくらから産まれた「さくらたまご」を作っている。  桑山社長はチャーミングな笑顔で、「自分たちが触った卵が、地元で売っていることに誇りを感じます」と語る。入社間もない2児のパパ・北村さんも、「スーパーで子どもに卵を見せるんですよ」と誇らしげ。

 「新しく生み出す仕事を一緒に楽しみたい」と話す桑山社長。
 養鶏は、鶏卵の市場価格・卵価(らんか)の変動に左右される業種。安定した経営基盤を作るため、「市場のサイズと合わない卵や傷ついた卵を加工品としてよみがえらせたい」「地元企業とのコラボ商品もやっていきたい」「今ある販売所をさらに育てて、地域のコミュニティが生まれる場にしていきたい」「ネット販売にも力を入れたい」と意欲的。
 「どんな環境に鶏がいて、どうやって卵を産むのかを理解し、食べ物を作っている意識を持ってほしい」との思いから、新入社員はまず養鶏の現場を学ぶそうだ。その後、養鶏を学びながら、店舗運営やデザイン、WEB発信など、これまで身に付けてきたスキルや経験を使って何ができるか「いっしょに考えていきたい」とのこと。

 正社員11人、パート33人の総勢スタッフ44人で、その98%が地元在住。京丹波町の人ばかりで、地域のことを教えてくれるありがたい存在だ。
 スタッフの8割が女性。桑山社長から見た印象は「おばちゃんたちはパワフルで会話好き」「おせっかいを焼いてくれる昔ながらのおばちゃん気質」と、新入社員にとって孤立の心配がない職場環境となっている。

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社会福祉法人松花苑

~成長の種がころころ転がっている場所なんです。~

「ここの職場は夫婦でいっしょに働いている人が多いんですよ。実は、ぼくもそうなんです」と古参のスタッフは語る。職場結婚し…

 「ここの職場は夫婦でいっしょに働いている人が多いんですよ。実は、ぼくもそうなんです」と古参のスタッフは語る。職場結婚し、子どもができて、しばらくすると奥さんもまた復帰、というパターンが多いそうだ。福祉の現場ってどちらかというと大変なイメージがあったが、どうやらここは違うらしい。戻って来ることに抵抗がない場所、妻も誘って仕事をしたい場所ってとても素敵ですよね。

 「スタッフを増やしてもう少し楽になればよいですよねー?」と質問すると、「うーーーん?」と首をひねるスタッフのみなさん。
 あれ?と思いながら「どういうことですか?」とたずねると、「いや常にみんなめいいっぱいでやってるから、たぶんスタッフが増えたら、やりたいことが増えるだけで、結局楽にはならないんじゃないかなぁ。」と当たり前のように語る。
 働ける人数によってうまい具合に事業の総量も調整されるしくみになっていること、みんながそれだけモチベーションをもって働いていることが伝わってくる。

松花苑さんには、3つの事業所があり、通所、入所、グループホーム、相談支援など、さまざまな部所がある。
 どの事業所でも、知的障害・身体障害の方がより幸せに暮らせるように、将来もっと幸せになるようにと工夫をするポイントは無限。それを創造的に考えるのが楽しい。変化が楽しい。見つけるのが楽しい。スタッフのみなさんはほんとに楽しげにお話ししてくれます。
 「できれば亀岡や近隣の市町に住んで、じっくりと働いてほしい」と新しい仲間を待っている。

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株式会社桂工作所

~胸をはって「職人です!」と言えるようになる会社~

「職人をつくる会社です」精密機械の工場であり、大きな機械を操って製品をつくるのだが、ひとりひとりが職人だ。一人一台の…

 「職人をつくる会社です」精密機械の工場であり、大きな機械を操って製品をつくるのだが、ひとりひとりが職人だ。一人一台の機械を与えられ、その機械をまるで使い慣れた手道具のよ うに使いこなして、精度の高い製品を作る。
 「ただ単に材料を交換するだけのスタッフではありません。3年経ったらどこにいっても恥ずかしくない職人になれます」と社長は言う。
 そんな中、工場では、お互いに技術を教えあって切磋琢磨している様子があちらこちらで見られた。若手スタッフの頼れる兄貴分として慕われている職人さんもいる。

 「面倒見のよい社長だと思いますよ」「いつも気にかけてくれています」工場のみなさんに社長の印象をたずねると、すぐに返事が返ってくる。「家族のために働いてるということをいつも忘れないでほしい」と語る社長は、現場の声を社内のルールに反映させる。
 「残業は最大2時間まで。19時半には全員退社して、あとは家族との時間を過ごしてほしい」「残業するかしないかは自己申告できる。逆に会社側もオファーできる仕組み」「トイレ掃除は全員が交代でやろう」「ボーナスは総額を公開した上で、みんなで山分けします」「おこったりはしませんが、評価はしっかりします」社長はいつも、スタッフ全体が納得行くように工夫を怠らない。

 常に受注した仕事の全体量が見えるようにしてあり、そのうちのどれを誰がやるのかすべてを棚に整理し、見える化してある。仕事の割り振りは常務の仕事。「個々の力量に合わせて、仕事の内容を決めますが、時々ちょっと高度な仕事を振ってみたりしながら、成長を促します。単純に作業効率からしたら熟練スタッフにやらせた方が良いとしても、長期的に考えるとそのほうがよいのです」とのこと。

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宇治電器工業株式会社

~よい音は、よい空気の中で育まれる。~

「田舎は不便と思いこんでいたが、全然そんなことはない」と大阪市出身で、美山町に嫁いできた女性スタッフは語る。「ここは…

 「田舎は不便と思いこんでいたが、全然そんなことはない」と大阪市出身で、美山町に嫁いできた女性スタッフは語る。「ここは確かに田舎だが、会社の周りに、市役所、保育園、小学校、中学校が固まっており、とても便利。買い物も生協さんが来てくれるので、特に困ることはない」「子育てにはほんとうに良い場所。川遊び、BBQの日常。音出し放題で、子どもを叱ることもしなくてよい。もう都会のマンションにはもどれない」とやや興奮気味にほんとうに幸せそうに語ってくれた。

 作業中の女性スタッフに、職を探している方に何かメッセージありますか?とたずねると「美山にこんなところ(会社)があるということを知ってほしい」という。これだけでもこの職場の居心地の良さが伝わってくる。確かにどのスタッフの方に話かけても、たいへん明るく微笑みながら応対してくださり警戒心がない。ここには、製品検査のためにときどき流れるピアノの音階の他に、スタッフのみなさんのさわやかな空気が流れる。

 スタッフの中には、ベトナムからの研修生もいる。3年前から2名ずつ受け入れて、現在6名が在籍。彼女たちにも話しかけると、恥ずかしそうにしながらもとても明るく対応してくれた。3 年で終わりのはずの研修だが、延長して働きたいので、技能試験を受けて資格を取り、さらに2 年続けるという。
 取材中、体調が悪くなった研修生がいたが、お父さん代わりの製造部マネージャーが、宿舎まで送り届けるという面倒見の良さ。ほんとうに心地よく働けるあたたかい職場であり、この空気感が良い楽器、良い音を作ることにつながっているのだと感じた。

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株式会社ハシモト

~工場のよい空気を作っているのは、お菓子の香りだけではない。~

まず管理職の方にこの会社の特徴は?とたずねると、「うちは従業員のことを第一に考えるようにしています」と回答。「お菓子メーカー…

まず管理職の方にこの会社の特徴は?とたずねると、「うちは従業員のことを第一に考えるようにしています」と回答。「お菓子メーカーなどの大手企業が『お客さん』である当社は、お客さまからの信用ももちろん大事にしているが、従業員との信頼関係をもっとも重要と考えている」とのこと。
 すばらしいと思いつつも、確認のため、工場で従業員の方々に話を聞いた。現場のスタッフはほとんどが女性。職場はどうですか?とたずねると、「働きやすい」「現場のことをすごく考えてくれて、こちらの言うことはできるだけ早く対応してくれる」「なんでも言いやすい」「子どもの参観日や運動会は気兼ねなく休める」と申し合わせたような心地よい返答。さらに、「管理職の方の前では話しにくいかもしれませんが・・・」と前置きをしようとすると「全然大丈夫です。なんでも喋ります」とたくましい。

 「これまでほとんど辞めた人がいないんです」という。この辺りは工業団地の位置づけで、「周辺に新しい工場が建つたびに、従業員が他社へ行ってしまうのではないかと心配していたが一人も抜けていない。新しい工場のオープニングスタッフは働きやすいはずなのに、そちらに行かずにここに残ってくれている。たいへんありがたい」と従業員への感謝の気持ちがあたたかい。

 作業中の従業員の方にお話を聞いていると、次々と他の方が口をはさんできて取材が楽しい。職場歴30 年の方も、18 年の方も、3 年の方も、「みんな仲良いですよー」と、笑顔で対応してくれる。勤務歴長いですねと声を掛けると「楽しいから」。どんなところが楽しいですか?とたずねると「日によって違うことするし、作業もいろいろ変化があるから」「みんな良い人やから急な時にも協力しあえるのがいい」と作業に集中しながらも、気さくに話してくれる。

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株式会社半兵衛麸

~安心感が、キビキビを生む。~

工場長にお話を聞くと、「コツコツと頑張る人、まじめに取り組む人がちゃんと評価されることを強く意識している。そういう人に…

 工場長にお話を聞くと、「コツコツと頑張る人、まじめに取り組む人がちゃんと評価されることを強く意識している。そういう人に後悔させたくない。逆に、要領よくうまくこなすタイプ の人はうちではやりにくいかも」と話す。
実際、工場を見学するとスタッフのみなさんはとても集中してキビキビと行動し、テキパキと作業をこなす。お話を聞くのが、ちょっとはばかれる程だ。しかしいざ声をかけてみると、キビキビとは一転し、やんわりとていねいに対応してくれたので、そのギャップに驚いた。楽しく働いてほしいとの理由から、11・12月の繁忙期以外は17:30の終業時刻は徹底して守られており、有給休暇の希望なども断ったことはないという。スタッフのみなさんのスイッチの切り替えは、勤務形態への安心感からくるのかもしれない。

 ここでは、若いスタッフが一度やめてもまた戻ってくる。実際に帰ってきた20 代のお2人に話を聞くと「ここを辞めてから移った会社は、ここのような感じではなかった。そんなとき、戻ってきていいよとやさしく声をかけてもらって嬉しかった」「プライベートな事情で退職し、よその地域へ行ったが、その後また美山に戻ってきて、仕事をどうしようかと考えているとき、工場長にいつでも戻っておいでねと言われていたことを思い出した」とにこやかにお話してくれた。居心地のよい仕事場に恵まれて、その顔は安心感に満ちていた。

 「工場」という言葉からくるイメージとはちょっと異なる空気感がここにはある。手作業が多く、みんなが顔を寄せあって作業台を囲む。ちょうど「家内制手工業」のイメージだ。若い女子と年配の女性、若い男子と年配の女性。いろんな組み合わせで作業を行っている。みなさん寡黙だが、黙っていてもコミュニケーションをとっているように見える。地域のみんなが集まって、家族のように働いている。
 また、勤務歴が一定の長さになると、ご褒美としてハワイ旅行にご招待されるという面白い会社だ。工場長も数年前、数名の社員といっしょにこのハワイ旅行に行ったそうだが、その時のメンバーとは今でも思い出話ができとてもよい仲間になったと感じるそうだ。

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桐織物工場

~ふかふかの弾力を生む人たち~

「よく知られているホテルなどにはだいたいうちが作ったカーペットが使われています」と専務は語る。大人の事情で…

 「よく知られているホテルなどにはだいたいうちが作ったカーペットが使われています」と専務は語る。大人の事情でなかなか名前は書けないですが、日本全国の知っているホテルの名前を挙げるとだいたい当たる。美術館や官公庁の重役室にも使われているとのこと。手間ひまかけた手仕事のクオリティはそういう場所にふさわしい。

 創業は昭和25年。戦後間もなくこのカーペットづくりの仕事を始めた。当時の日本に需要は少なく海外向けの製品を作っていたが、東京オリンピック(1964年)を期に、国内に洋式の建物やホテルが急増したことから需要が拡大し、現在は国内向けの商品がほとんどである。2020年にまた東京オリンピックが開催される。1964年ほどではないにせよ、また需要が大幅に増加する雰囲気は伝わってきている。「さて、人材の確保が一番の課題だ」と社長は語る。

 「ものづくりが好きなら絶対楽しいはず!」と現場のスタッフもみんな口をそろえる。入社1年目の女性は、「最初は難しいこともあって大変やけどなれたらとても達成感があります」という。
 ここには、絵を描く仕事、カーペットを織る仕事、糸を紡ぐ仕事、機械をメンテナンスする仕事などがあり、クリエイターのたまり場のような会社だ。みんな最初はほとんど経験がないが、それでも全然大丈夫。
 親戚の紹介で入社したという女性スタッフにたずねると「ものができていくのが楽しい。むずかしく考えずに気楽にきてほしい」「社長も専務もこちらの勝手を聞いてくれます」「あと、工場は園部のまちなかにあるので、お買い物も、郵便局も、市役所もすぐそばで便利です。仕事帰りでも、お昼にちょっと抜けても行って来られます」とのこと。作業機械のメンテナンス担当者は「ぼくの跡継ぎがいる。機械を分解したり、いじくるのが好きな人にぜひ来てほしい」とみなさんとても充実感のある顔で、ものづくりの仕事を楽しんでいる様子。こんな空気の中でつくられるカーペットは、弾力性がありとてもあたたかい。

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近畿シコー株式会社

~変化への対応こそが、成長とよろこびを運んでくる。~

この会社には頼れる番頭さんがいる。困難な受注に対し、細やかな調整力や問題解決能力を発揮して対応し、工場長や…

この会社には頼れる番頭さんがいる。困難な受注に対し、細やかな調整力や問題解決能力を発揮して対応し、工場長や他のスタッフからの信頼も厚い。そんな番頭さんに、仕事の楽しさはどういうところですか?とたずねると「苦労してやり遂げたときの達成感ですね」と応えてくれた。
 「この会社はチャレンジして失敗したとしても褒めてくれる。なんで失敗したのかを探求することが重要だと前向きなことを言ってもらえるので楽しい」とのこと。難しい仕事を楽しめる意識の高さと、それをとてもいきいきとした顔で語ってくれるのが印象的だ。

当社は、戦後間もなく、洋紙を加工して箱などを作る「紙工」から始まった。時代の変化とニーズに合わせて、中身が見える透明樹脂による入れ物を作るようになり、現在では主に食品トレーや家電製品の包装パッケージなどを受注生産している。 「変化への対応と基本の徹底」というスローガンを掲げているように、基本的な技術や姿勢は大事にしつつも、柔軟性を常に意識しているムードが、会話のあちこちから伝わってくる。

 30代の若い工場長は、長期的な視点を持ちながら、工場全体が少しずつ成長することを意識している。この「前より少しよくなる」ということが、みんなの楽しさやさらなるモチベーションにつながると信じているからだ。
 「成果を上げるには人の気持ちが大切」だという。自身の想いを明確な言葉として表現できる工場長の話はとてもわかりやすい。いま工場長が作りたいのは、容器の「透明性」だけではないようだ。

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るり渓温泉

~あらゆる出会いをあたたかさに変える場所

観光滞在施設の「るり渓温泉」は、グランピングやイルミネーションなど、常に新しい施設や企画を展開し、お客様のニーズに…

 観光滞在施設の「るり渓温泉」は、グランピングやイルミネーションなど、常に新しい施設や企画を展開し、お客様のニーズに応え続けている。お客様にとってはいつも新鮮さがあり、もちろんうれしいことだと思うが、実はスタッフにとっても働く楽しさにつながっている。  働いていておもしろいところはどこですか?とたずねると、多くのスタッフが、「いつも新しいことが始まり、変化があるところ」「新しい企画を任されるところ」「新しい事業が始まるとまた新しいスタッフに出会えるところ」といった答えが返ってくる。お客様にとってもスタッフにとっても新しいものがつぎつぎにあふれてくることが、心地よさにつながるようだ。

 当施設は、山の上に位置し、利便性の高い場所ではない。訪れるお客様はわざわざここを目指して登って来られる。それをしっかり理解している接客スタッフのみなさんは、「せっかく登ってきてくれたのだから大切したい」「また来たい!と思わせたい」と接客に愛情を込める。もともとお客だったスタッフも多いようである。「マナーは守りつつもマニュアル通りではなく、できるだけアットホームな雰囲気を作りたいんです」と語る笑顔がすがすがしい。

人事担当の女性スタッフに、どんな方が御社に来てほしいですか?とたずねると、「スペシャリストもほしいけど、いろんな部署にチャレンジして楽しんでくれるジェネラリストが来てほしいですね」とのこと。
 事業部門が多く、敷地も広大なので、普段から積極的にあちこちと見て回り、各部署のスタッフと話すようにしているそうだ。この取材中も各部署で出会うスタッフのみなさんと仲よさげに談笑し、頼りになるお母さん的な存在となっている。コミュニケーションを取ることで、自分たちの居る場所に良い風を吹かせている。

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株式会社鶴屋𠮷信

~伝統の和菓子は、当たり前の連続でつくられる。~

京都を代表する和菓子メーカーであり、誰もが知る老舗。大きな大きな工場で作られる和菓子は、新しい機械と昔ながらの…

 京都を代表する和菓子メーカーであり、誰もが知る老舗。大きな大きな工場で作られる和菓子は、新しい機械と昔ながらの伝統的な道具によって支えられている。

 工場内部を見学すると機械化が進んでいるものの、意外と手仕事の部分も多い。スタッフの男女割合は概ね半々といった感じであり、それぞれが作業に熱心に取り組んでいる。お邪魔かなと思いつつも入社1年目の女性スタッフに仕事の感想を聞くと、「やったことない作業ばかりで学ぶことが多く楽しいです!」とのこと。また、新しく入ってくる人へのメッセージありますか?とたずねると、「先輩たちがみんな優しく教えてくれるので私もやってこれています。不安がらないでと言いたい」
 作業に集中する静かな空気の中にも、スタッフのみなさんがなんとなく小さなコミュニケーションを響かせながら仕事を進めている雰囲気が心地よい。

 200年を超える歴史を持つ和菓子メーカーであるが、2018年春、全国各地に6ヶ所あった工場をすべて亀岡市の新工場に集約し、工場名を「鶴屋𠮷信FACTORY」として再出発を行った。これはこの200年の歴史の中でも特に大きなトピックスであり、地元のスタッフをどんどん雇用したいと考えている。
 新しいこのFACTORY においては、横になれるロフト付き休憩室や周辺の景色が眺められる食堂など、職場環境に配慮している。また、基本的に工場内は清潔第一のため女性スタッフもお化粧を控えているが、退勤後のことを考えパウダールームを充実させるなどの工夫も。亀岡への移転を期に入社したスタッフらは、「まったく新しい工場なので居心地がよい、みんな一斉スタートな感じもある」という。一方、40 年以上この会社で勤務するスタッフは、「わしらの時代とは全然環境がちがう。昔はひとつひとつたいへんやったけど、よくなったなー」「これからの5 年間で工場の新しい基準を作っていくことになる。たいへんやけどおもしろい」

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株式会社クリスタル光学

~宇宙レベルの職人プライド~

この会社のアピールポイントはまずなんと言っても製品クオリティの高さ。研削・研磨・測定のレベルは航空・宇宙レベル。航空機や…

この会社のアピールポイントはまずなんと言っても製品クオリティの高さ。研削・研磨・測定のレベルは航空・宇宙レベル。航空機や人工衛星の部品も手がけている。アジアに1台しかない超大型三次元測定機を所有し、ミクロン単位の製品検査ができる。国内外の大手企業もこの超大型三次元測定機を頼りにしている。

 もともと研磨専門の職人だった桐野社長は、「桐野にしか磨けない」と言われる高次元の仕事をこなし、どんどん受注量が増えた結果、一代で現在の会社を育てあげた。金属に限らず、「水と油と空気以外は磨いてみせる」というほど、研究と努力を積み重ねてきた。
 しかし、この技術をマニュアル化して伝承することは難しい。だから、数値データとして残せるようにするため、精度の高い測定機器に投資を惜しまない。
 スタッフのみなさんによると、「測定機器は、現場スタッフは当然欲しがるが、利益を生まないものなので普通の経営者は嫌がるものだ。でも、うちの社長はちがう」と喜んでいる。

 現場のスタッフの方に「もっとこうなってほしいという部分がありますか?」とたずねると、「特にないですねー」とあっさり返答された。「工場という言葉からイメージされるものと、ここは違うと思います。ひとつひとつの製品を任されるので、いわゆるライン生産ではない。想いを込めて作れるのでやりがいがあります」
 はっきりした態度に、会社全体の姿勢がうかがえる。プライドを持って、オンリーワンの会社を担っているのだという責任感が感じられた。

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